宝石研磨の一例の最近のブログ記事

H/Kさんからのご要望です。

ブラジル産のスポデューメントの淡いピンク色のきれいな宝石です

モース高度6.5?7 これはあんまり問題ないのですが"壁解性"

という性質が研磨していく中で最大の難関です。

ちょっとした研磨時の衝撃で『裂ける』ように割れてしまいます。

最終の艶出し磨き加工に関しても""引力""の影響が有る為

満月の日にしか磨き加工をしないといわれる逸話のある石です。

依頼されたのはブレスレットに使用していた約11mmの丸玉です。

手首に付けている間にテーブルなどに擦れて胴回りのみ剥げたり

艶がなくなってしまいました。

 

加工の方法とすると2通りあります。

1、丸玉の形状を崩さず表面を傷がなくなるまで削って磨く方法

  但し丸だまなので他の部分も削る為サイズが小さくなってしまう

2、キズ付いた部分のみを削って磨く方法

  丸玉が細長く変形してしまう(楕円形のすいかみたいな感じ)

 

今回は2の方法を選びました。

なぜなら高価な宝石ですのでサイズを極端に小さくしたのでは

もったいない!!

画像左が加工後です

 

クンツァイト

 

パイプ状の金具を作り左右から差込み接着する方法が最良なのですが、

あまり金具が目立つのが良くないとのリクエストから、ただ破断面を接着

しただけだと強度的に問題ありです。

 

そこで考えた末、 破断面の両側に半穴同士を開け、中に補強用の芯金を装着

その上で強固に二種類の接着剤とテクニックで破断面を接着しました。

 

仕上がり

内径や外形を極力変更せず、しかも強度を保ちながら希望通り金具もないよう仕上がりました。

 

ただし あくまでも接着剤使用ですので、接着剤の経年劣化は避けられないので、

装着したままの温度変化つまりお風呂などに入ったり、またそのたびに脱着を繰り返し

無理な力が加わるのを避けていただけるようお客様にお願いしました。

 

 

どうやって直そうか? 今まで最大3ケ所破損の修理までしかやったことがないんだけど(-_-#)

割れた ヒスイ アンクレット

しかし 方法は二通りしかないよね!

 

今日は リングの石交換のご依頼です。

 

大事に使用していたリングの石が欠けちゃったので取り替えて欲しい

とのリクエストです。

加工前は オレンジムーンストーンが付いていました 加工前 オレンジムーンストーン

付いてる石を取り外すところから加工スタートです。

 

このタイプの石はエポキシ系の接着剤で取り付けて有るので、加熱でも外すことが出来ます

が、石が割れたり枠が変色したり、残った接着材の除去に手間が掛かったり、仕上げ

(枠磨き工程)が手間取ったりと大変な為、時間が有る場合は専用の剥離材を使用します。

綺麗になりましたよ ローズクォーツ 石合わせ

オリジナル ピンキー&ダイヤモンドのスタイルに戻ったピンキーリングです。

 

 

 

 

 

今日はCさんからの依頼でシルバー製メンズリングに

三味型のブラックアゲート(オニキス)を枠に合わせて欲しいとのリクエストです。

 

材料は、ブラジル産のメノーをスライスした板状で、黒色に着色さされたものです。

鑑別は(天然メノー着色処理)

 

メノーは本来白もしくはグレー色です

オニキス 材料着色といっても染料で染めたのでは有りません。

メノーと言う石材は"潜晶質構造"といい、

目には見えない無数の穴が開いています。

スポンジを思い浮かべていただくと解りやすいです。

 

重金属塩類の溶液の中に付け置き作業(早くても3ヶ月長いものだと1年くらい)

を行いその無数の穴に浸透させます。

その後熱を加えて酸化(科学)反応を起こさせ発色させます。

 

重金属塩の種類によって色合いが変わり 赤 緑 ブルー クロなどの色付きメノー

となります。したがって着色後のメノーの色合いは金属の発色です。

酸化もしくは化学反応による発色ですので、色落ちはありませんが、紫外線や

湿度・温度によって退色することが稀に有ります。

 

 

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宝石研磨の匠

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