こんにちは。

年が分かると心機一転、ブログを頑張ってUPしよう!と思います。毎年、、、

1月中に1個は、と思い加工途中までご紹介を。

アメジストとシトリンの原石が沢山有るので、ラフにカットしてバレルでざっくり加工しようと思い始めました。

ファセッター(ファセットカットを作る道具)で加工すると、平面はかっちり、面も鋭く立って、キラキラと綺麗なルースに仕上がります。

が、きっちりしすぎて冷たい印象も受けます。

という事で、バレルでトロリとした温かい感じのルースにしたくて始めました。

まず原石。

1~2㎝の大きさ。キズの少ない結構良いグレードの石です。

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凸凹を削って平面に。石の形に任せて、ラフにカット。

傷は多少残っても「天然石らしさ」という事で。

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拡大すると。

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粒子の荒い研磨剤で削っているので、ざらざらとした状態。

エッジ(角)も多少カケが有ります。

このままバレルに入れても良いのですが、この削りの荒さだとエッジが丸くなりすぎタンブルの様な仕上がりになってしまいます。

エッジも残したいのでもう少し細かい研磨剤で削って、カケも取ってからバレル加工をする予定です。

 

 

空いた時間で加工しているので、仕上がりはまだ先の予定。

そのうち又アップします。

では。

 

こんにちは。

朝晩の寒暖の差が激しい季節になりました。

今日は雨が降り涼しいです。

昨日は日中暑くて社内はエアコンがかかっていましたが、夜は冷え込み長袖を着ました。

体調を崩しやすい時期ですね。

  

さて、ブログを再開し毎月1ネタ更新、と思っていましたが9月が終わってしまいました、、、、

急いでUPせねば。

  

今回はリカットのお話です。

石はムーンストーンとルチルクォーツです。

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ムーンストーンは枠から外して磨き直し。

ルチルクォーツ大は裏側の磨き直し。小は整形。

  

では、ムーンストーンから。

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左は表、右は裏の写真です。

磨き直しのご依頼でしたが、枠から外したらすごくいびつだったので、整形もしました。

  

ムーンストーンは癖のある石で加工が難しいです。

薄い層が積み重なっている石で、この層は剥がれやすいです。

これにより研磨方向で硬さが違い、最終の磨きでも削れて減ってしまう部分が有る為いびつになりやすいです。

また、剥がれやすい層の部分はスムースな表面になりにくく、艶も出にくいです。

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真ん中位に光が反射して白く見える部分が有ります。

反射光がギザギザしているのが分かると思います。

  

仕上がりです。

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左は表、右は裏の写真です。

撮影条件が違うので色が違いますが、同じ石です。

  

次はルチルクォーツです。

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大きい方は裏を磨き直します。

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小さい方はいびつだったので整形します。

  

仕上がりです。

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ルチルクォーツは、ルチルの部分に隙間が有る事が多く、この部分に研磨剤が入り込み易いです。

隙間に研磨剤が入り込んでしまうと、超音波洗浄機にかけても取れないので厄介です。

研磨剤は緑、茶色、白色等等で目立ちます。

今回は侵入が無くて綺麗に仕上がりました。

   

駆け足でしたが、2種類の石の加工例をご紹介しました。

お読みいただきありがとうございました。

加工の話 念珠パーツ

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こんにちは。

 

相変わらず暑い日々が続いております。

社内事務所のエアコン設定温度は22度なのですが、私のデスクの温度計は33.5度になっています、、、

今16:30位です。

昼だと毎日35度超えています。

 

工場にはエアコンが無いので(壊れたまま修理されず、、、)もっと熱いです。

冷却用の水が、お湯になっています、、、

 

工場から事務所のデスクに戻ると35度超えていても涼しく感じます。

 

山梨は何日か、日本最高気温をたたき出しました。

毎日うんざりですが、最近では全国1位にならないとがっかりな気分になります。

 

 

さて、お盆シーズンだったので念珠の加工をご紹介します。

 

以前組み直しをご紹介したので、今回は石の加工を。

 

パソコンが壊れてデータが紛失、もしくは迷子状態なので軽くご紹介程度です。

 

水晶のクラスターをお預かりしました。

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引っ越しの際に衝撃が加わったらしく、彼方此方ボロボロと崩れてしまい、このままでは飾っておくのが危険なので何かに加工したいとの事でした。

 

ストラップや根付、ビーズ等のご希望が有りましたが、最終的に念珠になりました。

 

主玉、天玉、親玉は多少インクルージョンやクラックが入っていても大丈夫ですが、ボサは房を組む時に力がかかるので、割れない様にできるだけ無傷の部分が必要になります。

 

今回は無傷で加工出来そうなポイントが有ったので、ボサの作成が可能でした。

 

ほとんどが小さいポイントだったので、2個のクラスターのそれぞれ一番大きなポイントを使い、親玉とボサを作成しました。

 

クラスターを切断し、使うポイントを切り出し。

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親玉

仕上がりサイズの2ミリ程度大きなサイズのブロック状に小割。

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ガードリングの機材を使って荒磨り。

この時点でほぼ球体になります。

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この後整えて磨き、穴をあけて完成。

ざっくり過ぎた説明ですみません。

 

親玉、ボサがくっついているような写真ですが、別々のパーツです。

男性用なので親玉15ミリ、ボサ8X10ミリです。

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念珠に組んで完成。

主玉(アメジスト)と天玉は当社の在庫を使用。

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男性用組み房、房の色は京紫です。

伸ばすと長いです。

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ご希望で桐箱に入れて納品。

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お子様の今後の健やかな成長を願い、お守り代わりの念珠製作となりました。

 

ご両親の愛情の詰まった念珠、製作に加えていただきありがとうございました。

 

加工の話 貫通穴

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こんにちは。

夏季休暇前にちょっとUPしてみました。

今回は穴あけ加工〝その2″です。

 

穴あけ加工は大きく分けて2つ有り、片穴と貫通穴です。

前回紹介したのは片穴なので、今回は貫通穴を紹介します。

 

丸玉の中心に貫通穴があいている物は良く見かけると思います。

ブレスレットや念珠などに使われています。

 

この加工は、穴あけの中では簡単な方(熟練職人にしてみればですよ)で、おしゃべりしながらでも出来てしまいます。

 

難しいのは中心にあけない加工です。

 

石の中心にあける時には、加工針を中心に石をくるくると回してセンターを出しあけていきます。

くるくる回すことで、正確に真ん中に穴があき、さらに曲がらず貫通させる事が出来ます。

 

中心にあけない場合は、くるくる回す事が出来ないのでカンで加工します。

本当にカンだけで穴あけするので、真っ直ぐあけるのは至難の業です。

 

どの場所にあけるか、どの方向にあけるかで更に難易度は変わります。

 

一番難しいのは横方向の貫通穴です。

これは後日紹介します。

 

今回は前から裏側への貫通穴です。

 

加工例を何点か。

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加工の針の落とし方の基本は、面に対し垂直です。

 

アクアマリンと淡水パールは比較的厚みが薄い、平板に近い形状なので面に垂直に加工しやすいです。

 

面に垂直に加工出来ないものは難しいです。

 

穴あけは超音波振動で行っているので、先端は常にいろいろな方向に動いてブレています。

この結果、加工面が斜めだと狙った位置からズレやすいです。

 

ブルートパーズとペリドットは加工が大変でした。

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5ミリRDのWローズカットです。

0.  6ミリの貫通穴が端にあいています。

 

ここまで端に寄せて穴をあけると、端がとんでしまう事があります。

よくこの場所にあいたなぁ、、、

 

手でもてるギリギリのサイズです。

丸玉なら3ミリ位でも加工出来ますが、特殊物は5ミリ位が限度ですね。

これでピアスを作りました。

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アメジストでペンダントトップも作りました。

ちなみに石のカットも自分でしております。

片面カボション、片面チェスカットです。

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ピアスとペンダント、金具の加工もしました。

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このルビーのピアス、お気に入りでヘビロテだったのですが、先日ヨッパラッテ無くしました、、、

元々市販のフックよりは大きめに作ったのですが、落ちてしまいました。

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左2個は市販のフック、右2個は手作りです。

貴金属加工の職人さんに相談し、大幅に改良してアクアマリンのフックピアスになりました。

これで落ちないでしょう。多分、、、、

もっといろいろ書きたいのですが、説明文章だけくどくなりそうなので、この辺りで終了します。

では。

加工の話 ストラップ

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こんにちは。

 

前回ブログを更新してから1年以上もたってしまいました。

1年なんてあっという間に過ぎてしまいますね。

そろそろ更新しなくては、、、と思いやっと重い腰を上げてみました。

 

さて今回は、加工の中でもご注文が多い穴あけ製品加工をご紹介します。

 

水晶の原石です。

これを加工してストラップにします。

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先端のポイントはきれいなのですが、根本がボロボロしています。

 

お客様の好みでこのまま穴をあけて金具を付ける事も有りますが、いろいろ不都合が有るので根元を削る事が多いです。

 

不都合とは

●根元の部分はインクルージョンやクラックが多く、加工中に割れやすい。

 また、加工中に割れなくても使用中に割れやすい。

●金具との接点が少なく、接着の強度が弱くなる。又見た目も悪い。

 金具には皿状の丸い板が有り、上下に突き刺しの針とパーツを通す丸い輪がくっついています。

 この皿の部分で穴口を隠し、又接着面積が広くなり剥がれにくくなっています。

 下の写真の様に斜めの面には皿の端が少し当たる位で、浮いてしまいます。

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等々です。

 

今回は根元をきれいに加工することにしました。

 

まず白っぽいボソボソした部分を平らに整形します。

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これだけでは、赤矢印部分の様にエッジが鋭く、カケも残ってしまうので面取りをします。

 

面取りの面積は石によって様々です。

きれいな石で、シャープな印象にしたい場合や、形を崩したくない場合は、糸面と呼ぶ糸の様に細く面を取ります。

今回の様な場合糸面では、ボソボソした部分やカケが残ってしまうので、広めに面取りをしています。

 


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根元の加工が終了したら次は穴あけです。


白水晶では穴あけ場所が見えにくかったので、この写真だけ茶水晶です。

根元の真ん中に穴をあけます。

又画像小さく保存しちゃいました。

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片穴をパーツの太さであけます。

 

深さは石の種類やパーツの針の長さで様々です。

 

水晶の様な透明な石は、穴が透けて見た目が良くないのであまり深く穴を開けません。

又、石の強度に心配が有る時にも深くあけません。

このような場合、パーツの針を短く切って接着します。

 

お客様のご要望で、針が全て入るように深く穴をあける事も有ります。

 

過去いろいろなタイプの石、金具でこのような加工をしていますが、穴が浅くて石から金具が抜けたという経験はないです。

ほとんどは針が折れたり、丸カンが壊れたりします。

このような場合石に針が残ってしまい、抜くことができません。

 

「針で穴が埋まってしまったので取ってほしい」と言う注文も良く有ります。

 

単純に針を削れば良いのではないかと思われがちですが、なかなかそうもいきません。

 

穴あけは砂状の研磨剤と超音波振動で行います。

なので、石の様な硬い物は削れますが、接着剤や金具の様な柔らかい物は跳ねてしまい削れません。

 

もし同じように金具を差し込んで使いたい場合は、埋まってしまった穴の横に新たに穴をあけるか、パイプ形状の工具で残った針の回りに穴をあけて中の針を抜きます。

 

隣に穴をあける場合は穴位置がずれるので、デザインによっては傾いたり、イメージが変わってしまいます。

パイプで針を抜く場合は、穴が広がります。

 

どちらの場合も入っている針が長いほど、処理が難しく穴が太くなります。

加工するに当たって「絶対抜けない様に、剥がれ無いように、壊れない様に」と言われますが、使えば接着剤も金具も劣化するので「絶対は無理ですね」とお伝えしております。

 

話が長くなってしまいましたが、「適度な深さの穴をお勧めします」とお伝えしたかっただけす。

 

穴があいたら金具を接着します。

 

金具に接着剤を付けて差し込む方法も有りますが、私はまず穴の中一面に接着剤を塗り、その後金具に接着剤を付けて差し込みます。

 

穴あけ加工後は、加工した面がスリガラス状に曇ります。

接着剤を塗るとこの曇りがクリアーになります。

透明度の高い石はくもりが目立つので、このひと手間で見た目を良くしています。

 

さて、仕上がりです。

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今回はストラップですが、金具を変えてペンダントトップやチャームなどいろいろ楽しむ事ができます。

加工のお話 念珠

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こんにちは。

あっという間に一年が過ぎますね。あと何日かで新年です。びっくりです。


今年を締めくくるのは念珠加工のご紹介です。念珠って何だか気が引きしまる感じがしませんか?

 

では、本題。石の加工は私がしていますが、念珠等組む加工は別の者がしております。roz1.jpg

 

水晶、茶水晶各1本、計2本のネックレスをお預かりしました。
当社では切子玉と呼んでいる、丸いファセットカット玉のグラデーションネックレスです。

このネックレス1本毎から、片手念珠と念珠ブレスレットを1本づつ作りたいという御依頼です。

ネックレスを念珠にリフォームする場合、一番心配なのは穴の太さです。

ネックレスはワイヤーが通っている事が多く、穴の太さは1.0ミリ前後が多いです。
しかし、念珠の場合は1.2ミリ以上ないと紐が通りません。

穴が細い場合は穴を広げる加工をするか、紐以外のテグスやワイヤー等細い物を通します。

穴を太くあけ直すと、加工した穴の中は曇りガラスのように白っぽく濁ります。
不透明石なら内部は分らないのですが、水晶等透明石は曇りがはっきりと見えてしまいます。

今回は幸運にもギリギリ紐が通ました。

ネックレスの中心部分(玉が大きい部分)を念珠に、金具側(玉が小さい部分)を腕輪念珠にします。

 

 

 

念珠加工。roz2.jpg
先ず天玉、親玉、ボサを足し紐を通します。
天玉は少し小さな玉2個、親玉はT字に穴があいた大きい玉、ボサは親玉の下に付くパーツで溝が2本入っています。

今回は2本とも水晶の道具(天、親、ボサ、つゆ等)にしました。
お好みにより同じ種類の石を使ったり、ポイントとして違う種類の石を使ったりします。
当社では各石種道具を取り揃えております。
紐も主玉(メインになる玉)に合わせたり、道具に合わせたり、全く違う色にしたり、いろいろ組み合わせができます。。

房や梵天を付ける部分まで紐を編み込みます。

この編み込み作業は企業秘密なのです!!
専用の編み台があってこれもお見せできません。
加工紹介なのにすみません、、、
編んでいる根元だけ少~しご紹介を。

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思い出してみると、石の加工も機材入り加工中の写真をお見せしていませんでした。
これも多少の企業秘密が有りますが、私が加工しながら写真が取れない為です。

 

さて、途中経過を省き仕上がりです。
今回はかがり梵天を付けました。

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房は何種類かあり、糸が集まった昔から良く有る房と、写真のかがり梵天、この2種類が合体した花かがり梵天等あります。

色もいろいろあり、どの房を使うかで印象が違いますね。
使う用途で形、色を選びます。
ちなみに私は、かわいいという理由で赤白や紫の2色かがリ梵天で念珠を作りました。

 

腕輪念珠加工。
天玉、親玉、ボサを足すのは念珠と同じです。
ゴム紐を通し編みます。
ゴムブレスの念珠版ですね。

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4本仕上がりました。茶水晶の腕輪念珠だけ小さい画像しか残っていませんでした。サイズ間違えて保存しちゃったみたいです、、、
如何ですか?

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使わなくなった御自身のネックレスを使ったり、お母様の形見の真珠のネックレスを念珠に等の御依頼が良く有ります。
リフォームして何時までも使い続けられるのは良いですよね。

加工のお話 ルビー

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こんにちは。
あっという間に冬ですね。
そして、年末ですね。

秋の話題が無いまま、クリスマスシーズンに突入してしまいました。
今回は、クリスマスカラーの赤い石、ルビーのお話です。
今日は12/9。クリスマスが終わる前にアップ出切るだろうか、、、

「1センチ位のルビーの原石を、最大限生かしてファセットカットルースにしたい」という御依頼です。

お預かりした石は濃い赤色で、更にぷっくり厚みが有ったので、内部の状況がわかり難いものでした。

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ルビーは加工中の摩擦熱が高温になるので、クラックが有ると割れ易くなります。
また、クラックやインクルージョンには研磨剤が入り込み易く、一度研磨剤が入り込むと取れにくいです。
研磨剤が茶色い為、この汚れが目立って綺麗では有りません。

内部の状況が分らない以上、上記の様な危険度が判断し辛かったのですが、危険の回避、カット形状等含めお任せいただけると言う事になりました。


話は脱線しますが、普段メールで加工のお問い合わせをいただくと、私はこれでもかと言う位危険性のお話をします。
やり取りをしたお客様には、「仕事請けたくないんじゃないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

いえいえ、仕事は1つでも多く頂きたいです。
しかし、世界に1つだけの大切な宝石です。気軽にはお受けできません。

あらゆる危険性が有る中加工して、実際使用できないような破損が生じるのは稀です。
初めから割れる可能性が高く加工を勧めない石を、どうしてもと頼まれ加工し、やっぱり割れたと言う事は有ります。
それ以外で、破損したことはほとんど有りません。1~2%程度でしょうか。

よくお客様から、どの位の確立で割れますか?とお問い合わせをいただきます。
当社での破損率が少なくても、お客様にとっては0%か100%ですから返答に困ります。
何分、一つとして同じ石は有りません、同じ組成の石でも性質は其々、多分大丈夫であろうという予想でしかお話できません。
なので、絶対割れては困る場合は加工をお断りしています。

話を戻して、仕上がり写真です。

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インクルージョン、クラック共にそこそこ多かったのですが、割れずに仕上がりました。
表面への影響も少なく、内包物が多い割りに綺麗に仕上がっております。

内包物が多くても白濁したような感じではなく、光が入るととても良い赤い発色となりました。


その後、プラチナでカゴの様な枠を巻きたいと御依頼がありました。
御希望のデザインの写真を送って頂いたので、これに沿って作成しました。

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シンプルな枠で、ルビーにとって光が全面から入る良い形状になりました。
通常ルビーをこのような形状に加工することは無いので、非常に個性的な、これこそオーダーメイドの醍醐味、という品物に仕上がっております。

私も自分用に作りたいなぁ、、、
でも、このサイズの色の良いルビー原石の入手が難しいなぁ、、、

加工のお話 翡翠

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こんにちは。
急に寒くなりましたね。
こんな時期には、ちょっと心が温かくなるようなお話を。

亡くなられたお母様の形見のリングを綺麗にしたいという御依頼です。

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以前、リングに留まったままのブラックサファイアの磨き直しをご紹介しました。
この時は覆輪タイプの爪だったのでそのまま磨きましたが、今回は4本爪なので枠から石を外して磨き直しをお勧めしました。

立爪タイプは石を磨く時に、爪が邪魔して全面を均一に磨きなおす事が出来ません。
磨いた部分と、磨いてない部分が有ると、磨いてない部分が余計に目立ってしまいます。
また、磨いた部分と磨いてない部分の境界線にエッジが立ってしまいます。

更に、枠も一緒に削ってしまうので、4本爪の様なタイプは、爪の強度が落ち、石外れの原因になってしまいます。

上記の内容をお客様に御了承いただき、石を枠から外しました。

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爪の周囲や、山裾は傷がつき難いのですが、頂点付近はかなり傷つき艶が消えています。
枠も黒っぽく変色しております。

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では、加工開始です。
ブラックサファイアの時には、加工前後の写真だけだったので、今回は順を追って写真を撮りました。
とは言え、コンパクトデジカメでささっと撮影しているだけなので、細部は分りづらいです、、、

先ずドップに貼ります。

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傷を取り、表面全体を同じ荒さにします。
削る機材は、傷の深さや石の硬度で選びます。
今回は傷は多く、硬い石ですが、それ程傷が深く無いのでスムージング(中目)から開始しました。


スムージング(中目)

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スムージング(細目)

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ポリッシング(細目)

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ポリッシング(極細目)

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柔らか素材でポリッシング(極細目)で仕上がりです。

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翡翠は柔らかい部分と硬い部分が混在しています。
水晶と同じような柔らかい道具で磨くと、柔らかい部分が先に削れてしまい、ボコボコとした仕上がりになってしまいます。
従い、固め素材の道具で磨いていきます。


しかし、これだけでは印象が硬い仕上がりになるので、最後に同じ粒度(極細目)の研磨剤を、柔らかい素材に付けて磨きます。
この最後の壱手間で、ふわっと柔らかい印象の仕上がりとなります。

枠も磨きなおして、石を留めて完成です。

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お客様より『とても美しく仕上がっていて、さすがプロのお仕事と感動しております。』とお言葉を頂きました。

何かあっては取り返しがつきませんから、形見の様な思い出のお品物を加工するのはとても緊張します。
無事に、綺麗に仕上がってホッとしました。

こんにちは。

カメレオンオパール加工の後半です。前半からずいぶん御無沙汰してしまいました、、、
今回は枠の加工のお話です。

御要望としては

①オパールを少し斜めから見ると、三角の霜柱が立っているかのような立体的な光り方をする向きがあり、これを生かしたい。

②枠の色を、シルバー系かゴールド系のどちらにするか悩み中。

③石が茶色で地味目なので、石が枠負けしない様なシンプルなデザイン。

④使用するのが10年位先かもしれないので、変色を避けたい。

との事でした。

お客様の御要望を聞きつつ、文章だけでは伝わり難いのでお好みのデザインの写真を幾つか送っていただきました。

そしてその中から、覆輪タイプをお勧めしました。

この石は、断面がころっと丸い感じの形状でガードルも無いので、4本爪のタイプだとかなり爪が長くなってしまい見た目がごつくなりそうでお勧めしませんでした。
構造上爪が必要なら裏爪に。

②金色、銀色の色比べが出来る適当な枠が無かったので、ネックレスチェーンで代用しました。

当社は加工の工場で、店舗等はありません。お客様からの受注発注で製品を作るので、作ったものは全て納品してしまい、手元には品物が残らないのですね、、、なので、お恥ずかしいながらチェーンで代用させていただきました。

 

 

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③石が地味目なので、思い切って華美なデザインで華やかにするのも良いかも、、、といろいろお考えでしたので、華やかなデザインとシンプルなデザイン、代表的なモチーフで参考提案いたしました。

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使用するのが何年か先、という事も有り、流行に左右されないシンプルなデザインで進める事になりました。


④変色に関しては、メッキをかけた方が変色し難いのですが、問題が色々、、、

K18WGの場合枠にメッキをかけます。通常爪留めの場合枠に石を留めてからメッキをかけますがオパールはメッキの溶液や温度で変質してしまう為メッキがかけられません。
メッキをかけてから爪を倒すと、メッキが割れてしまいます。

又、手作りの場合パーツをロウ剤(地金より低温で溶ける貴金属)でつなぎます。このロウ剤も元の地金と微妙に色が違うためメッキの必要が有ります。

以上の事から
 K18YGを御希望の場合、接着留めか、裏で爪留め。
 K18WGを御希望の場合、接着留め。
になるとお話しました。

接着の場合は経年変化で黄色くなりやすいので、接着は出来るだけ避けたほうが良い、②の地金の色も検討した結果、地金はK18YGにし、裏爪で見え難いところでロウ付け。爪付近にごく少量紫外線硬化の接着剤を使用となりました。

色々検討した結果、ゴールド色で、シンプルデザイン、覆輪裏爪となりました。
これらを踏まえ、ご提案したデザインがこちら。

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 通常はサンプル枠は作りません。デザイン画のみで本製作します。
彫金職人が石を気に入り気分が乗った為、いつの間にか作っていました。
職人いわく「色々考えたり、口で説明するより作ったほうが早くて、わかりやすいでしょ」と。
まあ、その通りですが、お客様が気に入らなかったらどうするの、、、なんて思ってしまいました。

思い入れと熱意が伝わったのか、幸いにもお客様が気に入ってくれました。

ただ、石のセッティング方向をもう少し検討したい、との事でしたのでパターン違いをデザイン画にてご提案しました。

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枠と石のバランスも、石の遊色の出方も、原案の方が適しているとの結論に達し、変更なしで製作となりました。

 

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如何ですか?撮影技術が無いのが残念でお恥ずかしいです、、、

製作期間は、なんと6ヶ月。

通常は石の加工2週間、枠の加工2週間、計1ヶ月程度の納期で加工が進んでいきますが、今回はデザインを起こす時間をたっぷりいただきました。

時間を掛けただけはある仕上がりと自負しております。
長い間、じっくりお付き合いいただいた客様に感謝しております。有難うございました。
 

こんにちは。

最近少~し涼しくなったような、、、ならないような、、、
今年の夏はサンバで発散したので、そろそろ涼しい秋になってほしいなぁ、などと考えてしまいます。

という事で、一足早く秋色のジュエリーのお話です。

 

今回はカメレオンオパールの加工です。

手持ちのインドネシア産カメレオンオパールを磨きなおして、ペンダントにしたいという御注文でした。

 

加工前opa1.jpg

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 加工後opa3.jpg

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オパールは非常にデリケートな宝石で、乾燥や熱に弱くクラックが入り易いので加工にとても気を使います。

加工の工程で、持具への着脱や磨きの最終段階で熱がかかるので、もともとクラックが入っている場合はこのクラックが大きくなったり、クラックの部分で割れやすいので加工をお勧めしません。

過去ホワイト、ブラック、ファイアーオパールは何度となく加工してきましたが、カメレオンオパールは初めてです。


お客様からいただいた情報として、熱や乾燥で艶や色が戻る特殊なオパールとの事でした。

これだけ聞くと、通常のオパールより加工がしやすいのでは?と思えますが、慎重を期して、オパールを取り扱っている知り合いの業者さんにも性質を問い合わせてみました。

すると、通常のオパールより柔らかくクラックが入りやすい、又、加工中の熱で色が変ることもありえる、との回答でした。

お客様の大切な、非常に貴重な種類の石なので、加工中のリスクが高そうな場合は加工をお勧めしませんが、今回は「リスクを承知の上でお任せします」と御返事いただきました。

ドキドキしながら加工して、綺麗に仕上がってホッとしました。
よく加工するオパールに比べ、少し柔らかいかなという感じでした。

さて、この後ペンダントへの加工に入りましたが、お話が長くなりそうなので次回に持ち越したいと思います。